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中医学でみるストレスと不妊の関係

中医学でみるストレスと不妊の関係

中医学では7つの感情「怒・喜・思・悲・憂・恐・驚を「七情」といい、感情の偏りが気や五臓に影響を与えて病を発症すると定義されています。七情は不妊だけに限らず、婦人科に及ぼす影響は少なくありません。人によっては七情の偏りが真っ先に生理不順や生理痛を引き起こすことも多く、妊娠するための条件が損なわれることになります。つまり、母になるための体作りには、心のバランスを整えることも重要なのです。漢方は弁証によって、七情の偏りで引き起される五臓や気の不調を整えることができます。

不妊治療のストレス

不妊治療(人工授精、体外受精、ホルモン療法など)は有効な手段だと思います。しかしホルモン療法による体重増加やその他の副作用、体外受精のための準備など、女性が強く不安やストレスを感じることは少なくありません。こういったストレスは、西洋医学的に問題がなくても、中医学の観点では受精や着床に妨げがあると考えます。不妊治療を始める前にパートナーや家族が女性の不安を取り除いたり、治療中のストレスを緩衝したりすることがとても大切です。

パートナーや親族からのストレス

パートナーや親族から強いプレッシャーを受けることも、女性にとって強いストレスになることがあります。中医学では七情が偏り、やはり受精や着床の妨げになると考えます。不妊は女性一人の問題ではありません。パートナーや家族の支えと理解が必要です。

性行為のストレス

体温の変化を測って排卵日を特定し、夫婦の営みを持つことはとても大切なことです。しかし排卵日と妊娠にとらわれ過ぎて、性行為が不自然なものとなりストレスや焦りを感じている人もいます。このようなストレスが七情の偏りとなり、中医学的には不妊の原因となることがあります。非科学的かもしれませんが、やはり夫婦が自然にお互いを求めることも大切なことの一つです。

【不妊編】 40歳

相談

夫と親族が子供を望み、30歳から7年間人工授精と体外受精を行うが一向に妊娠する気配はなし。本人は妊娠できないことと、不妊治療の両方に大きなストレスを感じる。37歳で夫の希望により新たにホルモン治療を始めるが、瞬く間に20Kg体重が増加。40歳になり夫がようやく厳しく言わなくなり、ホッとしている。ただ、辛い10年だったがこれまで頑張ってきたので、できることなら子供が欲しい。

弁証

人工授精や体外受精時、非常に孤独だったこと。また、体重増加は女性として極度のストレスを感じていたと予想できる。
過剰なストレスによって、全身の気が滞る。肝火となって心の「神」に影響を及ぼすと、「イライラ」や「情緒不安定」が起こる。気の滞りは婦人科に影響し易く、「不妊の一因」となる。また、脾胃の気の巡りが正常でなくなり、「過食」となる。

紹介した漢方

北京同仁堂「烏鶏白鳳丸」「二陳丸」「人参帰脾丸」など

その他

1ヶ月に1〜2回、メールにて連絡をとる(遠方に住まれていたため)

結果

10ヶ月後自然に妊娠し、その後順調に出産。

【生理不順編】 19歳

相談

地元の高校卒業後上京し、都心で仕事を始める。都心での生活を楽しく感じるも、新しい環境と仕事のストレスが大きい。仕事を始めて3カ月、生理が遅れ始める。1年後生理が2〜3ヶ月に1度しかなく、1度の量は多い。その他、ストレスを感じるとスナック菓子やチョコ菓子を多量に摂取。また顔にニキビが多くできる。

弁証

七情の偏りが肝火を生み出し、婦人科に影響して瘀血が起こり「生理不順」が起こる。肝火は胃に影響し「過食」となり、胃火が上逆して濁気が「ニキビ」となって現れる。

紹介した漢方

北京同仁堂「竜胆瀉肝丸」「黄連清胃丸」「加味逍遥丸」「烏鶏白鳳丸」など

その他

週に1回ほどメールで連絡をとり、私生活や仕事でたいへんなことに耳を傾ける。

結果

漢方服用後2ヶ月で生理の周期は改善する。ただし、仕事や私生活でストレスを感じると、生理が不安定になる。半年後、生理はほぼ正常に戻り、仕事や私生活にも安定感が出てくる。同時に過食も抑えられるようになり、必然的にニキビが減り、肌がきれいになる。

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