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中医学の理論無くして
漢方は選べない

自分に合った漢方はどうやって選ぶの!?

最近、自然療法にも注目が集まり、テレビ・ネット・ラジオなどでもよく取り上げられ、身近になった「漢方」。
しかし、たくさんの人が「どの漢方を飲めばいいの?」と思っているのではないでしょうか?
よく「簡単に選ぶ方法はないの?」と質問されますが、きっぱり言います。ないです!
漢方、つまり中医学の歴史は3,000年…
中医学は奥が深く、漢方は無限の組み合わせ・・・ 私も「日々之精進」です

『傷寒論』

正しく漢方を選ぶには、漢方の理論が必要です。
漢方の理論とは、すなわち中医学の理論です。
中医学には「整体観念」と「弁証論治」と言う大切な概念があり、中医学全体を表しています。
2つが表す意味を正しく使えて初めて、自分に合った漢方を選べます!

整体観念と弁証論治

「整体観念」とは中医学独特の見方で、物事を「全体」としてとらえることを指します。
例えば、「胃痛」が発症したとします。一般的には胃の検査をして、検査の結果に応じて胃の薬が処方されます。
では、中医ではどうでしょう。「全体=全身、つまり五臓六腑や陰陽のバランス、気血の状態、感情など、全身のアンバランスが胃に与えている影響を診ます。結果、胃痛という症状であっても胃だけではなく、全体のアンバランスを整える漢方も必要となります。
更に、「全体=仕事や生活の状態や習慣」、つまりその人を取り囲む環境まで含めて見る必要があります。「仕事のストレスで胃痛がひどくなる」と聞きますが、正に周囲の環境が胃に悪影響を与えた結果です。ですから、取り囲む環境も考慮して漢方を選ぶ必要があるのです。

『傷寒論』

「弁証論治」は、「証を弁じる」=中医学の診断、「治療を論じる」=中医学の治療です。「証」とは中医学独自の治療指針で、症状を含めた患者さん全体の状態を指しています。
例えば、「ストレスで悪化する胃痛」の弁証は、「ストレス→肝気が滞る→肝火に換わる→火が胃を侵して痛みを引き起こす」と、一般的には理解できない独特の展開がなされます。
論治ですが、先ず証にそって漢方か?鍼か?灸か?それ以外の方法か?と治療法を選択します。もし漢方なら、性別、そして小児・成人・高齢者など基本的な情報を考慮して、どの漢方か?量はどうするか?を決め、胃痛の原因である「肝の滞り」や「肝火」を取り除く処方を行います。しかもその組み合わせは無限です。
つまり、正しく漢方を選ぶのは「簡単ではない」という事です。専門知識がなければ間違った選択をして、悪くなることもあります。悪くなると「副作用!」と思われがちですが、副作用ではなく中医では「誤治」と言う「医師の診断・選択ミス」に当たります。